2009年6月20日土曜日

構える(1663)



テニスの科学(81)

目の表情と同じように、「構え」の姿勢からこころの状態を探ることができます。

「構え」で相手を威圧することもできます。

よく武道の世界では、「すきのない構え」ということがあります。

武道の達人と対峙したときに「構え」でその強さを実感できます。

それに威圧された相手は「まいった!」となるわけです。

テニスの場合でも、強い選手かそうでないかを見極めるときに、打っているボールやプレーの内容だけで判断するではありません。

その選手の歩き方や姿勢、立居振る舞いなどから強さを実感できるものです。

「強い選手の行動や振る舞いを訓練することで、テニスの実力を引き上げることができる」と書きましたが、行動を訓練することでテニスのレベルは格段に上がることが期待できます。

その第1歩として、これから実際のプレーに入る前の「構え」をどうすればよいのかについて考えることは大変大切です。

私は、どのような状況でも常にこのような「構え」を作ることを指導しています。

「構え」はたんなる姿勢のコントロールではありません。

自分のこころの状態をあらわすものです。

自分の気持ちを整理し、相手に立ち向かう気持ちや集中力を高め、姿勢と表情の良いしっかりとした「構え」を作る、このような一連の行動すべてが「構え」であることを覚えておいてください。

強い選手と同じような「構え」だけを真似ても、相手にはこころの状態が丸分かりになることはあります。

自分のこころの状態を最適にすることがなによりも大切です。


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